konosoranoのひとり読書まつり

読書と心の病、日々の気づきを青空とともに。

最近読んだ本(平成27年11月10日版)

最近読んだ本。

 

・イケダハヤト『武器としての書く技術』(中経出版

 

 言わずと知れた人気ブロガーイケハヤさんの本です。

 このブログでも何度か書いていますが、書くことはスポーツと同じだと思わされる文章ですね。そして書きたい心に火をつけてくれます。

 先日ブログのためにポメラまで購入したのに、忙しさにかまけてブログ更新をサボるというこのていたらく・・・反省です。

 

 イケハヤさんはブロガーの中じゃ超勝ち組(古いか)なんでしょうけど、いつも危機感を持っておられるところがステキです。常に背水の陣みたいな。

 

 「自分を器用に押し殺すことができない誠実な人は、ブログを書くことが救いになります。反社会的であろうと、誰かを傷つけようと、バカだと思われようと、ぜひうちに秘めた本心を、ブログで発露してください。」(p.262)

 

 勝ってるんだけど負けてる気持ちを持ち続けてるのは、すごいなと思います。その冷静さが、成功の秘訣なんでしょうね。

 

・高橋弘樹『敗者の読書術』(主婦の友社

 

 「負けてる」つながりですね。

 

 筆者はテレビ東京のディレクター・プロデューサーで、「TVチャンピオン」や「世界ナゼそこに?日本人」「吉木りさに怒られたい」などの番組作りに関わられてます。

 

 あれらの面白い番組が、人があまり読まないようなニッチな読書から生まれているなんて想像もつきませんでした。

 下世話で皆が好きな話題をポンと放り投げるだけではなくて、それを硬派なものと組み合わせることによって得も言われぬハーモニーが生み出されるというか、そんな気がしました。布団屋さんと永井荷風とか、普通思いつかない組み合わせですよね。ハーモニーを生み出すためには、筆者の言うように風景に「違和感を見つける力」と、硬派なものに対する知識、硬さと柔らかさとどちらも持っていないと、面白さは生み出せないんでしょうね。何事もバランスが大切です。逆のことをやってみることが大切なのかな。

 

村上春樹『職業としての小説家』(スイッチ・パブリッシング)

 

 村上さんて選ばれた人だなあと思います。ご本人もその自覚をお持ちだということが書かれてて、思わず「おお~っ」とうなってしまいました。でも、それが全く嫌味じゃなく自然なことなのだと感じる作品です。私の好きな心屋仁之助さんもよく言われてることなんですが、好きなこと、自分の思いに真っ直ぐ丁寧にそっていったら成功したみたいな・・・ちょっと違うかな、「天才」なんだけど、「非凡なる凡人」みたいな、そんな感じがします。

 

 この作品でもやはり書くための強さはフィジカルなものにつながっていることをおっしゃっていて、私も走ろう・・・と思いました。

 

私にクリスマスがくるなんて思ってなかった。

 気が早いようですが、子どもとクリスマスツリーの飾り付けをしました。

「きょうサンタさんくるの?」と子ども大喜びです。

 

 この記事はリア充っぽいなと思われるかも知れませんが、本当は心の病で一度は結婚も諦めた自分が30代なかばで結婚・出産にいたり、お雛様やクリスマスツリーなどの季節のグッズを飾っていることが、今でも信じられないです。

 

 飾るたび思うことはまたこの飾りに会えて本当に良かった・・・ということです。いろいろあったけど、一年間元気で過ごせたからこそまた会えたこの飾りです。

 

 このブログでは旅行に行ったりとリア充みたいな記事も書いています。

 書いていて「自分がこんなリア充みたいな記事書いてる~」と冷静な気分になっているのも事実だし、リア充ぶりたい!と思っているのも事実です。

 

 私にクリスマスがくるなんて思ってなかったです。

 だからこそ人生は分からないものなんだな、と思います。

久しぶりに歩きながら考えたこと。

 体力不足を実感している今日この頃なので、久しぶりに歩いて買い物に行ってみました。

 セブンイレブンに公共料金の払い込みに行き、その足で激安スーパーへ。

 

 歩いていて、休職していた頃のことが蘇ってきました。

 最初寝たきりだったのですが、少しずつよくなってくると平日の午前中に一人で散歩していました。

 風の冷たさ。空の青さ。裏通りのひんやりとした空気。陽に透き通る枯草。

 こんな感じだったなあ、似ているなあと思いました。

 

 人に顔を見られたくなくて裏通りばかり歩いていました。

 昼間の地方都市の人のいなさ加減といったら、絶望的なものがあります。

 実家にも帰れず、彼氏もおらず、仕事に復帰できるかも分からず、ひたすら歩くしかなかった毎日。

 

 その道が、今歩いてるこの道につながっている。(昨日見た「プロフェッショナル仕事の流儀」のスガシカオの歌詞みたいですが。)

 休職していた頃の自分は、今の自分を想像できないだろう。

 

 うつ病になった頃は、本当に疲れていました。

 うつ病は心の病じゃないかもしれません。

 体が本当に疲れていたのです。目が覚めてしまうのに、睡眠薬がないと眠れないのに、本当に眠たかった。

 体力がなかったんです。自分が一生歩いていけると自信を持てるだけの体力が。

 

 心の病で苦しい人は、物理的に歩いてみることをおすすめします。

 今だって運動不足なんですが、仕事の関係で、昔よりは体を動かしている自分がいます。働きながら体力付けている感じがします。

 この文章を書いている今も、歩いてなんだかすっきりしている自分がいます。

乳幼児とのおでかけに必要なものまとめ。

 ・おむつセット

・着替え … ないときに限って汚します。

・食事用エプロン、タオル、子供用カトラリーセット … おでかけはたいていいい服を着ているので汚さないように。子供用のスプーンなどがあると取り分けて食べるのに便利です。

・お茶 … 飲みたいときに自販機などがないことがあるので、必要です。小さいペットボトルでいいと思います。

・お菓子 … アメやチョコなど家では食べないあま~いお菓子を持参して特別感を出します。ぐずり対策にもなります。

・シールがたくさんついている幼児雑誌、絵本

・お気に入りのおもちゃ … ブロックや食べ物のおもちゃ(フェルトで出来たものや100均のプラスチックのもの)などが長く遊べます。

・ウエットティッシュ … 手が洗えないことが多いので。

 

(あれば便利)

・しきもの … お弁当を買って公園で食べよう!となどというときに便利です。小さいもののほうがいいかも。

・ポータブルDVD … 車の中で見るため。

 

埴輪の瞳に釘付け。九州国立博物館開館10周年記念特別展『美の国日本』

 「九州国立博物館開館10周年記念特別展『美の国日本』」に行ってきました。

 

 九国には9時半前に車で到着。しかしすでに三列ほどの行列が出来ていました。都会の人の朝は早いです。

 

 前売りを買っていなかったのでチケットを買うために並び、そして入場するために並びました。入場制限がかけてあったため、1時間ほどのろのろ進むと、やっとお目当ての3階へ!(上りのエスカレーターは1か所のみしか使えません。)

 

 薄暗いのが嫌いなわが子のため、夫と交代で入場。まずは私から。

 

 入場するとすぐに「火焔型土器」。教科書で見たやつだ!と一気にテンションが上がります。古代の人は火をデザインに取り入れるほどおしゃれで憧れてたんですね~。それからあの宇宙人顔の「遮光器土偶」が。けっこう大きいです。

 

 私が最も好きだったのは埴輪でした。東京国立博物館所蔵の「踊る人々」。あのどこを見て何を考えているのか分からない漆黒の瞳に吸い込まれそうでした。心のブラックホール!!!そしてあのほっそりちんまりした腕で踊るさまが愛くるしくて目が離せませんでした。子どもの前で「ほーほー」言って真似しまくりました。古代の人って素敵ですね。埴輪ゆるキャラよりすごいです。もう一気に虜になりました。(ちなみにトーハクには「はにわソックス」があるらしいです・・・ほしい・・・)

 

 足早に進みこの展覧会の目玉である正倉院の「螺鈿紫檀五弦琵琶」の前へ。かなりの人だかりです。私は正倉院宝物の写真集を持っているぐらいの正倉院好き?なのでこの琵琶にもテンションが上がりました。想像していたより大きいです。ウクレレくらいかと思っていましたがギターぐらいの大きさがありました。細かい細工に目が釘付けです。音を聴いてみたいなと思いました。

 

 空海筆の「金剛般若経」やら紀貫之筆(伝)「古今和歌集」にテンションを上げ、「重源上人坐像」や「不動明王」もいいなと思いつつ、琉球アイヌの展示品を見て足早に会場を後にしました。

 

 琉球アイヌの展示品が18~19世紀のものだったためか、いわゆる「室町時代」以降の展示品がほとんどなかったのはなんでだろうと思いました。(「金銅鹿秋草文金具装錦包腰刀」のみ。)説明文を読んでなかったので、理由はどこかに書いてたかもしれませんけどね。

 

 この展覧会のタイトルには「日本」がついているわけですが、見終わった後「日本」とは何だろうかとも考えさせられました。埴輪が作られたころと、琵琶が作られたころと、紅型が作られたころの「日本」って、全然違うでしょう。

 

 歴史の勉強し直そうと思った一日でした。

書くことって体力ですよね。

 かの村上春樹氏を始め、著名な作家がマラソンを日課とされています。この頃、というか勤め出した○年前から思っていたのですが、社会人に必須な能力とは1に体力2に体力、34がなくて5にコミュニケーション能力ですね。体力さえあればたいていのことが乗り切れますね。

 

 私の体育の成績はというと、高校1年生の1学期に通知表で4を取った以外全て2という体たらく(4を取ったのも一緒に行動していた友人がスポーツ万能でやる気があったため、つられてやる気を見せていたら先生の温情で4を頂いたというもの)。

しかし高校一年生の終わりに一念発起して柔道を始めはまってからというもの、家ではタイヤのチューブを引っ張るまでしてトレーニングするなど体力がめきめき向上。それから大学生時代もバリバリの体育会合気道部で活動してました(途中でやめたけど)。

 

中学生のころは風呂に入った後は立ちくらみで動けないぐらいだったのに、大学生時代は遅まきながらも10キロ軽く走れるぐらいになりました。運動ってすごいです。

 

なのに20代前半からほとんど仕事にかこつけて運動らしい運動もせず・・・部活動の顧問をしていた頃はたまに一緒に生徒と運動していましたが、子持ちの身となってはそんな時間もありませぬ。

 

書くことは走ることに似ていますね。書くことも体力です。このブログも書いたり、書かなかったりですが、書けない理由は時間じゃない!体力がないからなんです。ネタがないからじゃなく、ただ眠いからなんですよ。いや、ネタもないこともあるんですが、一番負けているのは眠気なんです。すみません。

 

自分に負けがちなアナタ、ともに眠気に勝とうではありませんか。

「人間万事塞翁が馬」なんですよね。

 ブログを書き始めてはや2ヶ月近くが経過しようとしています。このブログをやっていることを周囲の人に(旦那にさえも)秘密にしている私です。

 

 とにかく友人が少ない(というかほとんどいない)私なのですが、社会人1年目に携帯電話を水で濡らして数少ない友達の連絡先が消えてしまったこと、社会人数年目で心の病をわずらい休職し年賀状さえも出せず連絡を絶ってしまったこと、さらに復職したものの退職したこと、などの理由により、もう私の数年以上前の過去(?)を知る人は家族ぐらいになってしまいました。心の病は何が怖いって自分は人とのつながりを求めているのに、人が離れていってしまうところでしょうね。「死にたい」なんて言われたらどう対応していいか分からないですものね。

 

 子どもが生まれて子育て支援センターに通っていましたが仕事を始めてその頃のママ友さんとのつながりもほぼなくなり、子どもを保育園に預けているのでママ友が出来るかと思いきや、子どもは朝一に送り出し夜は一番遅くまで12時間近く預けているためママ友との交流なども望むべくもなく。しかも教員なのにコミュニケーション下手すぎて学校の世界にもなじめず。書いていて悲しくなってきました・・・大人の友達っていったいどうやって作るんでしょうね・・・謎です。アラフォーになってまでこんなことで悩むものなんですねえ。

 

 ブログを始めたのは、こんな私でも誰かと何かのつながりが持てたらいいなあと思ったからなのですが、中傷やら身元がばれてしまうのを恐れているのにも関わらずアクセス数を気にしてみたりしている私です。でも私はいつかブロガーになりノマド生活を送りたいというささやかな希望を持っているので、それまではあきらめずに、行動したいと思います。書きましたよ。書くのはただだしね。

 

 私の座右の銘は「人間万事塞翁が馬」です。話飛んで申し訳ないです。高校生の頃過呼吸症候群になったこときっかけで始めたことが彼氏を作ることとなり、心の病がきっかけで始めたことが今の旦那と結婚することにつながっています。今のこの寂しい状況がいつかどこかで活かされる日が来るかもしれません。

 

 自分でもよくわかりませんが、ここまで読んでいただいた方、ありがとうございました。書くことっていいことですよね。自分の中のいいものを掘り出しているような感じがします。しばらくまた秘密裏にブログをかきつづけていこうと思います。